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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    2017 宝塚記念・阪神2200m~王者失権 G1歴戦勝利の疲れなのか・・? 

    DSCN2459.jpg(絵:ノグチアキラ)

    想い出せばダービーの宴の夜、大阪杯と春天皇賞を力強く連覇していたキタサンブラックが、来たる宝塚記念をも制して春G1戦3連覇を決め打ち、1着賞金1億5千万と特別ボーナス2億円を獲得するか否かが話題になった。

    多くの意見は、達成支持が多かったが、私は「強い馬だからこそ落とし穴が待ち受けているのではないか?負けるとしたら宝塚記念ではないですか」と、少数派に徹していた。
    ここ四半世紀の日本の競走馬の質はめまぐるしく高まっている。世界の果ての競走馬は、今や世界の中心とも言い得るように進化しているのだ。かつてテイエムオペラオーが秋G1戦3連覇で2億円の特別ボーナスを獲得したときからは、もう15年以上の時が過ぎている。その間にも、日本の競走馬は進化を続けてきたのである。

    つまり何が言いたいのかと言えば、いかに強い人気馬であろうと、G1戦を勝ち抜くには相手が進化しているだけに、その昔とは違って何らかの肉体的同時に精神的な無理を重ねている状況にあるのではないかということだ。それはあるいは、ある日突然現れるような飛行機の金属疲労のようなものであるのかも知れない。

    1週前追い切り、そして最終追い切りからパドックでも、今回のキタサンブラックは、どう贔屓目に見ても、もちろん完成した馬体は素晴らしいのだが、キビキビとした弾けるような覇気が私には感じられなかったのだ。

    普段、厩舎で一緒にいるわけでもないから、それは素人の私の主観でしかないのだが、それなりに見切る眼力はこれまでの競馬経験で鍛えられてきたつもりである。(自己満足ですが・・)

    追い切りを見て、私がピックアップしたのは、ゴールドアクター、ミッキークイーン、シャケトラの3頭だった。デムーロの騎乗するサトノクラウンは大いに気にはなったが、これまで阪神芝での走りがいまいち印象に残らない結果だったこともあって、それなりの調教気配だったが敢えて4番手扱いにした。

    それよりも横山典弘が2200mのゴール前に坂のある阪神コース(実績のある中山と同様である)でどんな騎乗をしてくれるかという興味が沸き起こったし、前走で少しも走っていないミッキークイーンを今回浜中俊がどう乗りこなすのかということにも関心があったし、4歳のシャケトラをルメールがどのように走らせるかということにもそれを見てみたいという気になっていたのである。

    軸は横山典弘ゴールドアクターの結論は曲げなかったが、レースまで迷いに迷ったのは、念のため(何が念のためなのかは意味不明だが・・)、ゴールドアクターからミッキークイン、シャケトラの馬連3点ボックスにするか、デムーロ騎乗のサトノクラウンを含めた3点流しにするかという命題に、答えが閃かなかったかのである。

    6月25日午後1時25分に、私はGCを見始めた。阪神第7Rに宝塚記念と同じ距離の芝の500万条件戦が組まれていたからだった。武豊騎乗の3代目ヒシマサルが前半5F59秒7の流れを2分13秒で差し切ったのを確認して、おそらく本番は2分11秒の決着だろうと予測した。週の後半からの雨が、ドッと降ることはなかったにせよ力のいる馬場状態に影響していたようである。

    スタートして、4コーナーまで、私には3つの何故という疑問を抱かざるを得なかった。横山典弘ゴールドアクターは今回はスタートを決めていたから安心して見守っていた。となると、武豊キタサンブラックに関わる謎が2点と、残りはデムーロに敢えて聞いてみたい答えである。

    まずはキタサンブラック。何故、武豊はこれまでのG1とは違う外からの横綱相撲のようなレースをしてしまったのか?キタサンブラックはインを確保してレース全体を支配することで成長を続けて来たのに、何故好位の外にポジションを取ったまま無策だったのか?500万条件戦の流れよりも遅かった前半5F60秒6の流れなら、いつでも他馬を抜き去る態勢で好位のインにつける姿勢を見せなければならなかったのではないのか?キタサンブラックを応援して見守った多くのファンが見たいと願った展開をあえて選べなかった騎乗の意図はどこにあったのか?昨年の宝塚記念で34秒7のペースで先頭に立ってレースを引っ張り3着に敗れたトラウマがあったとでも言うのだろうか?この謎は不明である。

    デムーロに聞きたいのは、向正面から3コーナー手前地点まで、ゴールドアクターを外から封じるかのようにプレッシャーをかけ続けたのは、意図的な戦略だったのか否か?もし今日の相手はゴールドアクターと狙い澄まして実行していたなら、その騎手の本能的な勝負感は大いに称えなければいけないだろう。

    それにしてもである。4コーナーを廻ってすぐさま勢いをつけてインから馬群を抜けてきた横山典弘の騎乗には、これがゴールドアクターだ!とアピールする大胆不敵さが漲っていた。若い頃から、少し遅れてデビューした武豊が煌びやかなリーディングトップの道を驀進していた頃も、横山典弘は「オレは天才だ!」という不敵な自信と勝負度胸を守り続けてきた。それが今、彼自身の言葉の通りに実現しているのである。しかし、それでもこの日は3/4馬身差の2着だった。

    えッ⁉ 私?いえね、最終最後に念のためと3点ボックスを選択してしまいました、ハイ・・・。言葉もありません。
    もし、サトノクラウンが血統的にサンデーサイレンスの血が入っていない馬で、実は生産界の期待を大きくその肩に背負っている存在だと今さらながら気づいていたら、正解に繋がるまた別の選択をしていた筈だったのに・・・。不勉強でした・・・。

    それでも、「止められない、止まらない」「そのうち何とかなるだろう」の心意気だけは、「上を向いたらきりがない。下を向いたら後がない」という現実の中でも、決して忘れないで精進したいと決めています。

    でもねぇ、この日も気分作りと気楽に参加した7Rと9Rを仕留めたものの、メインの宝塚記念で弾かれて、結局は観戦料程度のチョイ負けの結果。この「チョイ負け」という奴は、まあ本当にたちが悪いというか、何というか・・・。忍耐の日々が続きます、ハイ・・・。

                              DSCN2461.jpg




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    category: 競馬

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