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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    天童楷書を並べてみたら 

    ちょっと体調を崩し加減で、外出もままならず状態なので、久し振りに彫り駒「天童楷書」を並べてみた。
    勿論写真でなのだが・・・(苦笑い)。

    「天童楷書」書体というのは、不勉強で正確には調べてはいないが、おそらく書き駒の書体を、上彫りの彫り駒用にするために字母紙に起こされたものではないかと、個人的には、そう思っている。推測するに、昭和初期の名工龍山作「羽前書」は、この「天童楷書」を最高級化したものだろう。
    どことなく親近感すら抱けるのは、源流が「天童楷書」にあるとするなら、子供の頃から見慣れた雰囲気があるからではないだろうか。「天童楷書」というのは、最初に駒を見た子供の頃から、将棋駒と言えばこの書体というポピュラーな書体である。

    1tenichi MBこれは、私の記憶では、銘駒図鑑主催者宮田梅水氏が5年ほど前に天童将棋祭りの会場で入手した初代天一(故佐藤静)作「天童楷書」の真作である。

    武山 ①武山(故森山慶三)作の「天童楷書」。以前にオークションに出ていた作品だ。

    武山・天一この駒は、天一作の銘が入っているが、上記の駒写真2枚の作風を比較すれば、天一の下職として武山(森山慶三)がその腕を発揮したらしいことが浮かび上がってくる。飛車などを見れば、明らかに初代天一とは作風に違いが見て取れるだろう。

    武山?無名駒①世の中には、こんな無銘の駒も流通した。おそらく武山の手による作品に違いない。そう事実を見ていくと、武山こと故森山慶三こそ「天童楷書」の手練れであったことまで明確になって来る。
    いつか機会を得て、彼の作である駒を入手して、その心に触れたいものだ。

    無名駒 天童楷書①これも無銘駒で、縁あって私の手元にあるが、所謂「天童楷書」上彫りの字母とは金や銀の将の字の偏が違っている。中彫りと考えればいいのか、あるいは「金龍」書体と考えればいいのか、私には理解できないでいる。木村作「金龍」の彫り駒が同じ字母の形となっていることにある日気づいてしまったからだ。でも、いずれにせよ、この無銘駒の雰囲気も味わいがあると思えてならない。

    DSCN1367_201603251343414d7.jpgそしてこれは、新進気鋭の清征の手になる現代版「天童楷書」。2年前の作品で、今は某女流棋士が愛用しているようだ。他の彫り駒と比べると、作られてから時間があまり経っていないから、深い味わいが出るのには、もう少し使われてからかも知れないが、でも使われた10年20年後を推測すると、かなりいい駒に育つだろう。

    うん、「天童楷書」もなかなか深いものがある。
    現在の私の楽しみは、すでに頼んである清征作「天童楷書」の完成だ。前作よりも、もっと大胆に冒険的に挑んでくれるという話だから、スパっとした切れ味のある駒を期待しているのだが、さてどうなるだろうか?・・・。

    でも並べてみると、初代天一のゆったりと堂々とした洗練の味わいも、天下を意識して止まぬ浪士然たる武山の勢いも、やはり捨てがたい魅力がある。彼らの心が時間を超えて漂ってくるではないか。

    ならば現代駒師として清征に期待するのは、ビートを効かせたロックの調べとなるのか?
    「印刀を握って狂惜しく乱舞できる駒師を見てみたいものだ」と、そう思う今日この頃である。









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    category: 将棋駒

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