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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    12月13日阪神ジュベナイルFとロンジン香港国際競走 

    埴輪馬

    来春のクラシックレースのヒロイン候補を決める阪神ジュベナイルF(阪神芝1600m)。
    明日への期待を抱いてレースを観たが、混戦という下馬評もあったように、ただ1頭を除いてそれほどのメンバーが集まっていたようには思えなかった。

    例外は、C.ルメール騎乗のメジャーエンブレム。パドックからウォーミングアップと、馬は落ち着いていて、毛艶はピカピカで、抜群の気配と完成度を誇っていた。これならおそらく負けはしないと確信したが、どの馬が2着に来るかという答えは、走ってみなければ判らないとしか言いようがなかったのは事実である。

    好スタートを決めたメジャーエンブレムは、そのまま好位を追走、第4コーナーを廻って先頭に立ち予想通りの楽勝だった。

    この馬を、前走府中のアルテミスSで後方一気の追い込みを決め打ってゴール寸前に2着に負かしたデンコウアンジュが、阪神コースでどんなレースをするのかなと興味を持ったが、川田将雅に手綱が戻ったものの、道中かかり通しの騎乗では、8着惨敗も当然だったろう。

    2着は、松岡正海のウィンファビラスが2馬身差で確保したが、正直な感想を言えば、明日を担う大物感は感じ取れなかった。

    この日の阪神ジュベナイルFは、2歳牝馬チャンピオン決定戦とはいえ、そんなレースだったのである。

    今日の競馬観戦はここで終わりはしなかった。夕方からGCで、香港国際競走の中継が行われたからだった。そのままTVをつけっ放しにして、机の前で細々としたことをやっていたのだが、その内に画面に惹きつけられることになっていった。

    最初のヴァーズ(2400m)、そしてスプリント(1200m)から、マイル(1600m)、カップ(2000m)と、G1戦が4戦続き、日本馬も多く参戦していたし、世界No.1ジョッキーR.ムーアや、夏の北海道で驚かされた香港のモレイラや、スミヨン、ミルコらも参戦し、集中して観たくなってきたのだった。

    香港マイルでは、ムーア騎乗の日本馬モーリスが差し切って勝ち、続く香港カップでは、何と武豊騎乗のエイシンヒカリが逃げ切り、2着はインを差してきたムーア騎乗のヌーヴォレコルトが確保して、日本馬の1・2着フィニッシュとなった。

    やはりエイシンヒカリは、逃げてこそ内なる闘志を掻き立てる馬である。秋天皇賞でクラレントにハナを叩かれた武豊の騎乗には、見込み違いがあったと言える。まあ、失敗があったればこそ、この日の勝利もあったとも言えるのだが。

    それにしてもR.ムーアである。4戦のうち3戦の騎乗機会を得て、アイルランドのA.オブライエン厩舎の3歳馬ハイランドリールで香港ヴァースを勝ち、モーリスで香港マイルを差し切り、牝馬ヌーヴォレコルトでインを強襲して香港カップを2着。いやはや、とんでもないジョッキーであることを、ここ香港でも大観衆に衝撃をわき起こして証明した。自ら活躍することで、あの香港の雄モレイラに1勝しかさせなかったとも言えるだろう。それがこの男の凄さなのだ。

    種牡馬サンデーサイレンス登場以前の1990年代初頭までの日本の競馬を見てきた者は、かつて「極東の日本は種牡馬の墓場」などと欧米から蔑まれていたことを知っている。

    それが僅か20年の歳月がたった今は、おそらく世界最高レヴェルの裾野を持つ良質なサラブレッド生産国となり、競馬の充実も図られ、世界に誇れる競走馬をも生み出す実力を発揮するようになった。(その裏側には生産界の凄まじい競争淘汰があったが)

    だからこそ、私たちは、ムーアや以前のデットーリのような、世界最高ランクの騎手たちの騎乗も生で観ることができるようになっているのである。

    だから今、私は改めて口にしておきたい。現在毎週行われているJRA競馬は、世界最高水準の厳しいレースが行われている。そんな視点で、ファンもまた競馬を検証していく必要があるのだと。そうでなければ、馬の質が上がっているだけに、逆に余裕を持ってつまらないレースさえもが演じられてしまう可能性があるのだと。

    厳しく質を問う姿勢が、関係者の使命感に灯をともすことに繋がって行く。そこだけは、ファンが守り切らなければ、関係者を慢心させ、日本の競馬を世界の頂点から奈落に堕としめる原因をも与えてしまうことにもなりかねない。
    何事も、昇りつめるには、大きな幸運と不断の努力が必要だが、堕ちるのは一瞬なのだから・・・。

    今週末は、2歳牡馬チャンピオン決定戦朝日杯。そして翌週はグランプリ有馬記念。レースの質を問うと同時に、馬券の質をよくよく厳しく検証していくことにしようか・・・ウン・・・。








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    category: 競馬

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