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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    ダンヒルライターを我流ながらオーバーホールしてみた 

    どうやら私は、ここしばらくの間に人間が変わってきているようだ。

    これまでは、細かな作業が下手くそで、やっているうちに収拾がつかなくなる自分の弱点を知っていたから、そんな作業はなるべくしないように努めてきた。いや、逃げ回っていたのだ。

    しかし、しばらく前から、正確に言えば下手の手習いで将棋駒を作るようになってから、どうやら細かな作業に対する耐性が知らず知らずのうちに、まるで修行に励んできたような感じで身についてきていたのである。

    駒を知ろうとすれば、世にはびこる流言飛語に影響されず、結局は自分自身で学び身に着けることしか方法はない。ああだこうだと言われている事柄を、そのまま受け入れているだけでは、自分自身の成長はないからだ。一組の駒を教材にして、自分自身でやってみるしかないと考えて、失敗を怖れずあれこれ実作業をして、自分の眼、自分の印象を捕まえるようにして、それを続けてきたと言える。
    まだ彫埋め駒すら触ったこともなかった最初の頃(勿論そのときは駒を作ったことも漆さえも触ったことがなかった)、それならと、見よう見まねで彫り駒を彫り埋め駒にするぞと目止めも知らずにやってみて、大失敗をして、根柾の竹風彫り駒を1組ダメにしてしまったこともあった。が、当時それなりの金額を用意して手に入れた駒を潰してしまったことが、結局は、その後多少は慎重になる学習効果を発揮することで、大失敗をも糧にすることもできたのだった。何でも体験してやろうとの精神が、やがて自分だけの駒を作ってみたいと思うようになり、それが今に繋がっている。(と言っても、たまに気が向いたときに挑戦する程度なのだが)

    そうなのだ。こんな体験が、私自身を、いつの間にか細かな実作業に耐える人間に変えてきたようなのだ。身近なものを机の前でコツコツと手をれてリフレッシュしてやる喜びに目覚めたと言ってもいい。

    先月、机に向かっているときに使っているダンヒルのライターをリフレッシュしてやりたくなって、さてどうしたらよいかと考えていた。

                            DSCN1967.jpg原稿を書くときにタバコが必需品である私は、ずいぶん前からこんなライターを手元に置いていたが、ガスやフリントは補充しても、メンテナンスを考えた事など無かったのである。だが、器械モノは、やはりメンテナンスが必要なのは間違いない。駒の乾拭きと同じ意味でである。

    で、あまりの酷暑で文章を書く気になれないのを幸いにして、やってみるかと決意したのである。おそらく腕時計の修理分解キットが手元にあれば、道具はそれで足りるだろうとも思った。

    しかし、これまで一度も分解などしたことがなかったから、中がどんな構造であるかなど少しも判らなかった。何の知識もなく、いっきに分解作業に突入するのは、素人だと、これまでの数々の失敗を想い起しながら戒めてもいた。

    求める者は救われる。ある日、気ままに「ダンヒルライターオーバーホール」などと検索しているうちに、とあるブログに出会えたのである。

    それは、関東在の50代後半の刀の砥師である方のブログだった。「見附のブログ」というタイトルだった。
    職業柄か、とても丁寧に記事がアップされていた。ダンヒルライターの記事などは、とても解りやすい写真入りで、まるで救世主出現のように感じたことを憶えている。

    で、何度も記事を読み返しながら、記事写真の通り挑戦してみたのだ。自信はなく、壊してしまったら、それはそのときのことだと居直りながらである。

                            DSCN1962.jpgそれでも自分なりに丁寧に分解して、パーツを清掃して磨いた。

    そうだ。今想い出したが、記事を見て、最初にしたのは、Оリングとゴムパッキンの調達だった。これも調べてみるとネットで購入できた。送料込みで1000円以下だった。

    最初にオーバーホールをしたのが、最も使い込んだ古いシルバータイプだったのは、私のケチな性分だったのかも知れない。まあ、私も普通の人間だから、と思って苦笑した。

    結果は?                  DSCN1966.jpg自慢じゃないが、シュボッという音を立てながら、ブランニューの本来の味わいが甦った。

    先月末までに、私の4つの愛用ライター全てが再生した。

    やってみるものである。






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    category: 異化する風景

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