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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    将棋駒2態 

    ちょっと気になる彫駒と出会った。

    かつて木地は杉亨二、彫りは蜂須賀、盛上げは雅峰というコラボで、雛駒が作られた。書体は、影水形水無瀬だった。
    東京M家に現存する本歌駒を新たに再現したのである。

    注文主は、竹井粋鏡。このとき粋鏡は、1枚の歩の駒木地を手元に残して、自ら彫り上げていたのである。

    それはこんな駒だった。   DSCN1532.jpg      DSCN1533.jpg

    小振りな雛駒であるのに、きちんと彫られている。竹井粋鏡自身が、こんな彫駒を作れるとしたら、その眼線に適う駒しか彼の手元にはないことになる。つまり粋鏡庵コレクションのスタンダードは、相当に高いことになるのだ。手抜きや、乱れのある作品(作品とそう言えるかどうか?)は、人知れず淘汰されていく。スタンダードの高さとは、そういうことなのだ。こんな作り手と受け手の緊張感が保たれなかったら、質はいっきに落ちてしまう。慣れ合いの関係からは、作品など生まれはしない。その雰囲気を理解して楽しめるなら、粋鏡庵は勉強の場でもあるし、修行の場ともなるのである。その意味では、怖い場所でもあるのだ。

    それとは比較にもならないが、この夏に私が戯れた生涯初作の「巻菱湖」。少し出来栄えが気に入らず、再度削り落として盛上げをやり直してみたが、ようやく乾いて、手に取ることができるようになった。初作故に、いや素質がないから、どうしても彫が下手で、盛上げても粗は出てしまうのだが、初作ということでエクスキューズしておくしかないだろう(私も自分には甘いから・・・悔しい・・・)。

         DSCN1536.jpg    DSCN1535.jpg

    でも、とにかく挑戦してみて、今まで推測でしか判っていなかった多くの事柄が、ある意味具体的に理解できるようにもなった。私自身のスタンダードも確実に上がったし、この先駒作りを続けてみて(そうはならないということも解っているが)、仮に自分ができるなと思えるような駒は、それが誰の作であろうとも、少しも欲しくならないようになったのも事実である。こうした進化や成長を感じたことだけでも、戯れて良かったなと信じている。

    途中でアドバイスをくれた方々には、改めてお礼を述べておこう。「お世話になりました。ありがとうございます」と。







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    category: 将棋駒

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