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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    同じ初作でも~22歳3番弟子の盛上げ前「淇洲」 

    昨夜午後8時。囲碁将棋チャンネルで、佐藤康光9段VS由進出石の飛車落ち戦が始まった。

    4月の収録時に控室でモニターを見ていたが、改めて攻めの由進の面目躍如たる力戦を確かめて、普段の人となりからは想像できない姿に面白みを覚えたのである。日常の由進は、人の良いオッサンなのだが、舞台装置が整えられた対局室で将棋に没頭していた由進は、別人だったのである。たぶん駒を作る瞬間にも、同じように由進は別人になっているのだろう。

    対局後に、解説者飯塚7段に佐藤9段がポソリと言った言葉が印象的だった。
    「吉岡さんて、あんなに攻める人だったっけ?・・・・」

    この勝利で、八幡浜で少年少女たちに将棋を教える先生由進は、何とか先生の権威を保ったと言える。子供たちからもこれまで以上に、頼もしい先生と、より慕われるのだろう。勝てて良かった、良かった。

    そんな日に、晴れて3番弟子となった22歳の若手大阪のH君から、写真が届いた。20140723 細見作 初作淇洲①

    初作が埋められて、盛上げ段階に入ったそうだ。ここまでしばらく時間がかかったのは、実はH君が漆のかぶれに弱いタイプだったからだ。その昔、漆の木の傍を通っただけでもかぶれるなどと言われたが、まさにH君はそのタイプで、今でも全身にかぶれが広がっているそうだ。でも本人は、慣れるしかないと覚悟して痒みに耐えている。かぶれた体験のある私もその痒みの辛さは理解できるが、どうしようもない。早く慣れるといいねと願うばかりだ。

    初作のレベルは、思いつきの手習いだった私の初作とは明らかに違う。雲泥の差と認めるしかないのが哀しくて切ないが、でもH君の資質を思えば嬉しいのだ。彫埋め段階では、微妙に縦線の揺らぎがあるが、それは盛上げ段階で微修正が可能だろう。本人は、それでも彫り跡が満足できないと嘆いていた。

    すでにH君は先輩清征と数度電話をし合っている。その清征の新作「天童楷書」彫り駒は、将棋会の会場となった粋鏡庵で対局駒として使用され、評判を呼んだ。だからH君には、清征の丁寧さを参考にしてくださいねと返信しておいたのだが、それよりも何よりも漆かぶれから解放されなければ、次の作業には入れないだろう。以前に私が原因で家族がかぶれたとき、静岡のSさんから「海水がいい」と情報を頂いていたので、H君には「夏だし、騙されたと思って海水浴に行ってみたらどうですか」とも書き添えたのだが、赤く膨れた肌で彼女と海に行くのも躊躇われるだろうなぁ・・・・。

                     20140723 細見作 初作淇洲②    20140719 細見作 根付

    由進は元名人との飛車落ち戦を制したし、1番弟子清征は新たに駒整形をものにしながら新作の構想を固めているし、2番弟子のM君は何と新書体を作っていると聞くし、3番弟子H君もこれから薩摩黄楊で3作目にチャレンジしようとしている。
    そんな勢いとは別に、弟子ではない私だけは、初心者レベルで戯れて自己満足している。ああ、この決定的な差はいったい何なのだろうか?・・・・・たぶん駒作りへの、才能と情熱の決定的な差なのだろう・・・・そうとしか思えない・・・・。




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    category: 将棋駒

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