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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    5月18日ヴィクトリアマイル 東京1600m ② 

                 20140518 ヴィクトリアM ヴィルシーナ③(写真:石山勝敏 www.ishiyamakatsutoshi.com/ )

    早朝に石山勝敏にメールしたように、私の結論はほぼ決まっていた。

    2枠の2頭から、ディープインパクトの仔へと。

    ただ、それでもすっきりと絞れた訳ではなかった。

    今回、人気を背負う蛯名正義ホエールキャプチャに、何となく(これは経験的な直感である)食指が動かなかったように、武豊スマートレイアーにも、何となく前走の好走が目一杯で上昇度は低く感じたし、密かに楽しみにしていた福永祐一ウリウリも大外枠が仇になりそうな予感があった。田中勝春エバーブロッサムもまだ仕上がり途上だと思えた。

    では、昨年から今日に至るプロセスの中で、高レヴェルのレースはどれだったかと考えると、牝馬を意識しても、JCや秋華賞、エリザベス女王杯としか考えられない。中距離戦だろうと、そこで走った馬なら東京マイルを駆け抜ける底力は漲っているだろう。勿論、仕上がっているならという条件付きだが。

    相手に考えた、ディープ産駒は、最後に2頭残った。ラキシスとヴィルシーナである。

    ラキシスは、使われ方を見れば、明らかに2000m以上の中距離専用馬だった。それが功を奏してエリザベス女王杯の2着好走に繋がったのだ。マイル戦などに自信があれば、すでにどこかで結果を出している筈なのではないかと思えてならなかった。

    さてヴィルシーナだった。言うまでもなく、昨年のディフェンディングチャンピオンである。しかも人気薄。力は足りるが人気がないときは、本来なら絶好の狙い目なのだが・・・。

    そのとき改めて出馬表の成績欄を見てしまった。昨年のヴィクトリアマイル制覇から、ウィリアムズの騎乗で安田記念参戦(8着)、秋には岩田康誠に乗り替わって、京都大賞典、エリザベス女王杯、JCに参戦して惨敗を続けていた。さらに今年になって再び内田博幸の手綱に戻って、マイルの東京新聞杯(11着)、1400mの阪神牝馬S(11着)と見せ場をも作れないレースを繰り返していた。これでは例え出走馬中マイルのベストタイムを保持していても、走る「気」が戻っていないのではと疑ってかかるしかなかったのである。

    人気薄の実力馬は、人々が忘れた頃に上位にやって来るから狙い目ではあるが、それには騎手に勢いがあるとか、前走の何処かでアレッと新境地開拓と思わせるレースをやってのけたというような変化の兆しを示しているものである。
    しかし騎手内田博幸も、昨年後半から少しも輝いていなかったし、馬自身も最高の姿を発揮するようなアクセントのある使われ方もされてはいなかった。

    この瞬間に、私の周りには、「復活」を奏でる蝶々が乱舞していたのだが、同じ復活でも別の復活劇を期待する決断をしてしまったのである。

    「直感で何となく来ないような・・と思うなら、武幸四郎メイショウマンボと浜中俊デニムアンドルビーの1点でいいじゃないか」と。

    メイショウマンボは大阪杯のブービー敗退からの復活、逃げたドバイで10着に終わったデニムアンドルビーはあわや勝利のJCへの復活ではないのか。

    このとき、私は我ながら潔い結論だと胸を張る思いだった。

    ところが、ところがである。

    地下道から本馬場への通路で、馬上にある内田博幸はやけに「気」が入った表情をしていた。何かを考えているなと読み込んだが、それはスタートで明らかになった。

    内田博幸は、好スタートでターフに飛び出したヴィルシーナと共に逃げたのである。まさに気合いの逃亡だった。同時に、忘れられた人気薄の気楽さか、これで負けたらしょうがないと開き直って見せたのである。こんな内田博幸の姿は、ある種追い詰められていた昨年の宝塚記念以来久々に見るものだった。まるで苦しみの果てに不死鳥の如く甦ろうとしているようにも映った。

    レースは、内田博幸の気合がヴィルシーナにも乗り移ったような流れとなって決着した。

                          20140518 ヴィクトリアM ヴィルシーナ①



    武幸四郎メイショウマンボは、5番手程の好位のインから、直線さらにインをすくって追い上げたが届かず2着。まだもう一つ体調を上げたならと思わせる2着だった。今日は、武幸四郎は内田博幸の気合に負けた印象だが、メイショウマンボが昨年秋の状態を取り戻したら、次には気合で勝る筈である。

    後方4番手から直線大外を追い上げたデニムアンドルビーは6着。順調に秋を迎えれば、ブエナビスタやジェンティルドンナの域にどんどんと近づいていくように思えた。

    この土日の2日間、私の周りには「復活」の羽模様の蝶々が飛び回っていたのだが、鈍感にも私は、別の「復活」の糸を手繰ってしまったのである。だが負け惜しみではなく、直感自体は働いていたし、そのまとめは大筋で誤りではなかった。頭の中の鈍感という靄を晴らせば、そのときには何かが変わると思えてならないのだが、どうだろう?
    その日が、6月1日の日本ダービーだったら最高なのだが。いや、その前にハープスターのオークスもあるではないか。諦めず、何とか脳内快楽物質を増やす日々を送るしかないな、こりゃぁ・・・・。

                            20140518 ヴィクトリアM ヴィルシーナ②(闘い済んで日が暮れて)
     





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    category: 競馬

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