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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    彫り駒と盛り上げ駒 

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    この駒を見つめてください。
    写真の中の左は、月山作錦旗盛り上げ駒、右は初代竹風作錦旗彫り駒です。

    ある駒師から、興味ある事実を教えてもらいました。

    それは、彫り駒と盛り上げ駒の、根本的な違いの指摘でした。

    銀将の将の字、歩兵の歩の字。

    盛り上げ駒は、丸い曲線をそれこそ滑らかに丸味を持って彫り、彫り駒は、丸い曲線を言うならば直線的に彫っているのです。

    かつて彫り駒の魅力は、曲線を直線(の組み合わせ)で表現したシンプルで張り詰めた緊張感ある美しさでした。
    引き換え盛り上げ駒の魅力は、しなやかな曲線美にあったのです。

    需要を満たすために、一定の時間内に多く作ることを余儀なくされていた彫り駒でした。そのとき彫り駒師の先人たちは、曲線を直線的に表現する方法を編み出して、自ら表現者足らんとしたのでしょう。

    その心意気や良し。

    本来、彫り駒の字母紙と、盛り上げ駒の字母紙は、似て非なるものであるはずですが、現在の彫り駒には、多くの場合その垣根がないのです。盛り上げ駒風に彫り駒を仕上げて、それで良しとしているのです。

    彫り駒が盛り上げ駒を真似してしまったら、その時点で、彫り駒師は盛り上げ駒師の優位性を認めてしまうことになるのではないでしょうか?

    私は、彫り駒の謂わばデフォルメされた表現方法に、大きな可能性を見出します。

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    category: 将棋駒

    thread: 極私的将棋駒の快楽  -  janre: 学問・文化・芸術

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