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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    待つ身の辛さ~じっとじっと 

    一人の人間の日常には、いろんなことに顔を突っ込まず、おとなしく過ごしていると、それほど多くのドラマが転がっている訳ではない。

    何もない日常の、ありふれた光景に、ドッキリとするようなドラマを見出すのが、有能な想像力だと、かつて世話になったWという編集者から聞いたこともある。「面白いことなんか、何もないんですよ。それを面白く感じたり、面白くしてしまうことが、創り手の感性なんですよ」と。

    文章ならそうであることは、ずっとこれまで体感してきた。

    だがしかし、こと将棋駒となると、そういう訳にもいかない。現物がなければ、だんだん行き詰ってくる。人様の物を勝手に語ってしまうのも図々しいし、最近はこのブログを楽しんで下さっている皆さんからの駒写真も、皆さん忙しいからか、一瞬途絶えているのだ。遠慮なさることもないのに・・・。

    こんな日もあるかと、もう1年以上前から、駒師由進には新作(水無瀬兼成と江戸安清)をお願いしてあるのだが、由進自身が、佐藤康光新書体や将棋世界や大内怒濤流の製作など、次々と駒依頼の忙しい流れに巻き込まれてしまっていて、まだ当分完成しそうにもない。何人か首を長くして由進駒を待っている方たちを知ってもいるから、その方たちを先にすることも大事だと理解もしている。

    となると、手持ちの由進作4作や、清征作篁輝書や、初代竹風の彫駒などで話題をつなげていくしかないが、それも毎回だと飽きられてしまうだろうし・・・。悩ましいことだ。

    新年が明けて、こんな状況を何とかしようと、オークションをたまに覗いたりして見たが、初代竹風の盛上げや木村作清安など欲しい駒は数点あったとは言え、意を決して落札するまでには至らず(東北の駒師が盤とセットで落札した竹風駒と木村作には後ろ髪を引かれた。でもお年玉をもらえる身分でもなく、懐具合を考えると・・・撤退あるのみで)

    で、結局、我慢我慢の年明けで、ここはひとつ知恵比べでしのごうと心を決めた。知恵もないのに・・・。

    で、皆さん、これがやがていつか、私の手元に来るはずの由進=出石作の「水無瀬兼成」と「江戸安清」でございます。でも木地は、多分いや絶対に違うと思います。もっと庶民的な木地を、私自身の仕上げで良く見せるものになるでしょう。でも、それでも満足なんです。話題が尽きなくなるでしょうから。

    由進作 水無瀬兼成 2013 2月   2013 915由進・出石号・安清

    ああ、そんな日が早く来ないものかと、まだまだ我慢を続けるしかない。

    もう一つ希望を書き添えるなら、ここのところ由進作の「龍山形錦旗」も欲しくてならなくなっているのだが・・・。

    「淇洲」は、初代竹風の「昇龍書」でさしあたり満足しておけばいいから、何としても「錦旗」である。

    まあ、ない物ねだりのちょっと遅い初夢ということだろうが・・・。でも王道の「錦旗」は必ず手に入れようと思っている・・・。王道の駒なら、目がそれなりに詰まって、筋目のきりっとはっきりした根柾だろうが、杢の味わいも捨て難いなあ・・・。本物の赤柾などは高価だし、素人にはなかなか手に入ることもないし・・・。

     由進 錦旗(龍山形)(この駒が龍山形錦旗。島黄楊孔雀杢)

    由進・ 錦旗 雲竜杢(この駒は影水形錦旗、完成時に依頼者のたっての要望によって「雲竜杢錦旗」と名付けられた)

    さてさて、人が夢を見ると、「儚い」という文字になるのだが、それでもきっといつの日にか、儚い私の夢もかなうことだろう。そう信じて、知恵を出して今をしのいで行くしかない・・・。でも、困ったことに、手から何かを出すと、「拙い」という字になってしまうのだ・・・。あれあれ・・・。




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    category: 将棋駒

    thread: 極私的将棋駒の快楽  -  janre: 学問・文化・芸術

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