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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    恒圓書盛上げ~新作駒師由進 

    盛上げ駒 恒圓書  由進作

    自ら随処に手を入れた字母紙が公開されてしばらく経つが、ようやく完成した桂山こと水戸常丸の遺した書体「恒圓」の盛上げ駒である。恒=常、圓=丸と、桂山は書体名に自分自身を表した。そこに8代目駒権の「蜀紅」に対する意地が垣間見える。

    練馬の粋鏡庵席主が、昭和の終わりに桂山本人から許諾を得ていた製作を、遂に今年になって由進に依頼して実現した。あるいは自身の目に適った駒師の出現を、四半世紀もの間、ずっと待っていたのかも知れない。

    本来は、桂山が得意にした、それ故世間からも評価の高かった彫駒の書体であったが、途中幻の1作を経て,その出来具合と「恒圓書」に込められた桂山の意思を確かめ、由進は盛上げ駒として完成させたのである。

    大胆な、華麗ともいうべき迫力、桂山ここに有りというかたくななまでの意思が発揮されている。

    派手な木地ではなく、敢えて柾目で仕上げた由進の意図は、おそらく「恒圓」書体への敬愛精神なのだろう。

    由進は、7月中旬に再び上京するが、その前に仕上げておきたかった作業は、新進棋士I4段用の巻菱湖の盛上げを残してほぼ達成された。やるときにはやってのける由進である。お疲れ様と言いたい。

    由進が登場したいくつかのTV放送以来、ここ3か月、由進自身が公私に渡って忙しい時間を過ごしていたことは、風の便りと断片的なブログ記事、おいおい明らかになるだろうが笑い話と言えるようなよそからの不条理な干渉などで、私は察していたが、そこに家族の病による片道2時間の松山への病院通いや遠来のお客来訪も重なって、それこそ駒作りの心を準備するのも、なかなかままならず、文字通り大変だったのである。一人コツコツと駒作りを楽しむ余裕などあり得ない状況下で、由進は、とにかくまた、ここまで辿り着いたのだ。

    7月に上京する頃には、もっと駒や字母に関わるいろいろなことが明らかになるかも知れない。それが私には、さらに刺激を高める材料となるだろう。

    そう言えば、私が出会った群馬M市のIさんは、決意して由進と連絡を取り、どうせ注文依頼するのならと、何と好みの赤征の駒での製作を決断されたそうである。メールで教えていただいた。書体は、これから明らかになる江戸期安清。字母紙が出来上がった段階で最終決断をされるという。どんな駒が1年後に出来上がるか、見守る私も楽しみでならない。
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    category: 将棋駒

    thread: 極私的将棋駒の快楽  -  janre: 学問・文化・芸術

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