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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    ただ今修行中~始めた駒作り 

    この春から、駒つくりに目覚めた東京・杉並のMさんから、また写真が送られてきた。

    新人ではあるが、それだけに楽しくてならないうずうずとした気持ちが伝わってくる。

    まずは、駒師由進の助言で、磨きを兼ねて微凸面仕上げにチャレンジ。

    Mさんが入手した恵山作淇洲彫駒は、杢木地で作られた良品であったが、面取りなどには、それほど配慮がされていたとは思えなかった。      P4300006.jpg

    そこでついに一念発起。由進に助言を乞うて、自ら磨きと微凸面仕上げに挑戦した。若い駒愛好者を、これからの駒作りの仲間と考えて、請われればオープンに知識を分かち合ってしまうのは、どうも由進自身の大局を考えた人柄の為せる業であるようだ。もっとも時間をかけて手を入れた自分自身の字母ですら公開してしまうのだから、度量は大きい。私自身は、最終的な仕上げに自信を持っているからこそできることだと思っている。

    世の中には、自分のものは自分のもの、あなたのものも私のものなどとしてしまう亡者もいるが、少なくとも私の知る由進はそうではない。(自ら名乗りを上げて一番弟子となったKさんも、そんな人柄と丁寧な作品の醸し出す迫力に惚れたのだ)

    で、Mさんはとにかく教えの通りやってみた。やってみなければ、何も判らないし、前にも進めない。

    P5200006_convert_20130524113450.jpg  すると、こんな風に仕上がった。

    杢目もはっきりとして、微凸面仕上げの故か、何となく駒から漂う品も良くなったようだ。

    Mさんは、やってみて満足だったのだろう。だから私にも写真を送ってくれたに違いない。

    でも、これだけでは済まなかった。次は駒を彫る鍛錬に励まねば、念願の駒作りの道には進めない。

    そこでも由進のテキストが役に立った。  P5200024_convert_20130524113424.jpg

    何と、彫の練習用の字母紙である。単純だが、それなりに必要な要素が込められている。できるまで練習してみると、自然と必要なことが判ってくるのだという。

    Mさんは、まだ練習の成果をズームインして見せてくれてはいないが、たぶんもうしばらくすると、誇らしげに開示してくれるだろう。その日までは、とにかく練習あるのみだ。

    なんとなく、私も一緒にやってみようかなどと思い始めているのが、怖い。不器用なのにである。文章しか書けない自分であることは、もう思い知らされているのに、今のMさんの楽しい鍛錬の日々が、私をそんな気にさせてしまうのである。

    楽しみを持つということは、とりわけお金を掛けなくても、心を豊かにするものだ。やはりそう思えてならない。

    輪廻転生がない限り、どうせ一度限りの人生だ。納得するまでとことん戯れて、戯れて、いつか朽ち果てて行く、そんな人生の時間に憧れる今日この頃である。
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    category: 将棋駒

    thread: 極私的将棋駒の快楽  -  janre: 学問・文化・芸術

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