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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    騎手柴田政人の流儀(自著再び) 

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    1993年の日本ダービー馬は、ウィニングチケットである。栗東の最後の名伯楽伊藤雄二調教師の管理馬で、主戦騎手は関東の柴田政人だった。

    私は、「気」が入ったときの騎手柴田政人が、個人的に勝負師いや勝負の鬼として以前から好きだったし、また調教師伊藤雄二の、知的な伯楽としての姿勢も好きだった。

    その二人が、コンビを組んで頂点のレースに挑んだのである。しかも確実に勝利を望んで。

    書き手として、この瞬間は見逃せなかった。

    それがこの本になって結実した。

    どういう理由か私自身も正確には解らないが、今改めて読んでも、いかにもフレッシュに読みきれる。それも面白くだ。

    現在の若手騎手に、柴田政人ほど「気」を入れて騎乗できる存在がいないこともあって(それが競馬を心から楽しめない理由でもあるのだが)、無いものねだりの気分で味わえるのである。

    ダービー制覇から2年後に、彼は首の怪我のために騎手を引退して調教師になったが、なんと言っても柴田政人の魅力は、調教師であることより、魂を込めた騎乗にこそあった。甥っ子である騎手柴田善臣には、そのDNAは少しも伝わってはいない。相応の成績は遂げてはいるが、ここぞという瞬間が感じられないのだ。

    だからだろう。かつての騎手柴田政人には、還暦を越えた今でも、騎手であり続けて欲しかったと思えてならない。

    この本に書き綴った騎手柴田政人の人生は、魅力的だと思う。

    今、こんな鬱屈した時代だからこそ、彼のような騎手が必要だと思うのだが、それも無いものねだりなのかも知れない。

    この柴田政人をダービージョッキーに押し上げた伊藤雄二元調教師の2代目(娘婿)の笹田和秀厩舎のオークス馬エリンコートが、週末の秋華賞に挑む。パドックでオークスのようなすばらしい状態にあったなら、大きな声援を送るつもりでいるのだが、果たして・・・そうなって欲しいと願っていますよ、笹田さん。
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    thread: 演劇的競馬論  -  janre: 学問・文化・芸術

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