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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    堂々と~勝つべくして勝った菊花賞 

    120429K09KI005.jpg(写真:石山勝敏・ゴールドシップ2012)

    結局、道中のペースは、多少の緩急の差があったが、1000mを61秒で走りぬくことを3回繰り返した3000mの菊花賞となった。

    残り1000m辺りの2周目の3コーナー手前から、グッと加速を始めた内田博幸ゴールドシップにとって、そんな流れは、絶好のものだったろう。それ故にこそ、後方2番手からいっきに上位へと進出する脚勢は、力強く堂々としたものとなった。

    このとき内田博幸は、自ら勝者としてゴールを駆け抜けるために、一切の迷いも不安もなかったはずだ。

    ダービーの敗戦で把握した騎乗馬ゴールドシップの本質。トライアル神戸新聞杯で改めて確かめたハイポテンシャルな持久力。それを思えば、自信だけが人馬のオーラとして放たれていた。

    だからこそだろう。後方2番手に位置した人馬を、他馬は大きく意識してマークしていたが、それでも加速を始めた内田博幸ゴールドシップに、追いすがるどころかついていくことさえままならなかった。

    2着を確保したメンディザバルの3コーナー辺りの馬群の捌きは、追走に慌てたようにラフだったし、4着になったものの一瞬あわやと思わせた四位洋文の1発を狙ったギャンブル騎乗も、成果を呼び込むには馬の力がゴールドシップに及ばなかった。3着の秋山真一郎の騎乗は、勝利よりも2着狙いであったような印象で、何とか最終最後に3着を確保した。

    つまりこの73回菊花賞は、どう眺めようとも、内田博幸ゴールドシップがいかに横綱相撲で勝ちきるか、競馬にも絶対があることを多くのファンに伝えるかが問われていただけだった。

    そしてその声に、内田博幸ゴールドシップは応えきったのだ。

    ゴールインした瞬間、私は、かつての岡部幸雄ビワハヤヒデの姿を何故か思い起こしていた。次の瞬間にはメジロマックィーンの姿が浮かび上がった。血統は違えど、そのとき時代を象徴した同じ葦毛の最強馬たちに通ずる何かを、もはやゴールドシップは醸し出し始めている。

    それにしても種牡馬ステイゴールドはたいしたものだ。昨年の3冠馬でありいまや世界のオルフェーブルに続き、2冠馬ゴールドシップを送り出した。栗毛と葦毛と毛色は違うが、共に母の父メジロマックィーンであるのが面白い。

    ひょっとして有馬記念で両馬の対決が実現するのだろうか?或いは早ければJCなのか?いずれにせよ、これは見逃せない闘いになることだけは間違いない。

    雑草の逞しさを持つステイゴールドが、エリート中のエリートたるディープインパクトの牙城に迫る種牡馬の闘いの構図は、売り上げが低迷してファン離れが続く日本の競馬に、新しい息吹をもたらす原動力になるのかも知れない。そう思えてならない。

    今週末は、天皇賞か。ドラマの余韻を溜める時間もない。心に溜め置く余裕も与えないスケジュールは、さあ天皇賞だ!!と、心を高める気持ちをも起こさせない。ただダラダラと垂れ流しのションベンのようだ。

    せっかく秋華賞、菊花賞と良いドラマが続いたのだから、ここで一間空ける演出があれば、もっとすばらしい興業となるはずなのに、開催施行者はいまだにG1連続を謳いあげている。どうしようもなく鈍い感性だ・・・。

    しかし、目標を持ってしまった私自身の闘いは、続けなければならない。心を休め、感性を高め、気を発して踏ん張るぞ!!
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    category: 競馬

    thread: 演劇的競馬論  -  janre: 学問・文化・芸術

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