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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    何がなんだか・・・FebS & 中山記念 

    120219T11KI039.jpg(勝者テスタマッタ)


    ああ、最近の私の苛立ちは、まるで加速度をつけて迫ってくるようだ。

    2月19日東京競馬場・FebS
    スタートして、トランセンドは、藤田伸二の手綱に無反応だった。押して促されてもいつもの行き足は少しも発揮されなかった。

    ここがドバイへの壮行戦であったのに、高い素質の片鱗さえ示さなかったのである。

    レース前の陣営のコメントは「ドバイに向けてキッチリと結果を出して欲しい」調教師安田隆行。

    なのに人の思惑を無視して、トランセンドは反応しなかった。

    120219T11KI025.jpg 120219T11KI032.jpg 120219T11KI047.jpg(闘いの跡・・つわもの共の夢の跡)

    この結果を見れば、そもそも体調が臨戦態勢になかったとしか言いようがない。そんな状態にあることさえ理解していなかったのかと思えば、プロ失格といわざるを得ない。

    ただひとつだけ救いがあるとすれば、騎手藤田伸二は、有利とはいえぬ外枠から、何とかトランセンドの力を引き出そうと、手綱を押して先行好位のポジションを確保しようと努めたことである。

    どうすれば、何を満たせば、今のトランセンドの力を発揮できるかを理解して、その通りに指示を出したが、如何せんトランセンドが動けなかった。

    名馬をこんな状態でG1戦に出走させることは、不謹慎だ。今の時代は、多くを許すファンであっても、もはや競馬を続けるためには、こんな不可解な敗戦は許せなくなっていることを、陣営はプロの見識として、心の底から知るべきであろう。

    そうでなければ、本当のコンディションを競馬メディアに正確に語ることだ。ファンの購入する馬券で成立する日本の競馬は、これからも衰退するばかりである。 120219T11KI012.jpg (いいところなく敗れたトランセンド)


    もっと悲しみを抱いたのが、2月26日中山競馬場・中山記念だった。
    福永祐一トゥザグローリー。後方待機のまま、少しも力を発揮できずに惨敗した。

    そもそも福永祐一は、このレースでどんな騎乗を見せてゴールに向かいたかったのだろうか?

    プロの騎手としての意志と手腕を、このレースを見たファンは、少しだけでも感じられただろうか?

    ナッシング!!

    敢えて憎まれ口を言うなら、まだレースの本質を理解する段階にない今週デビューする新人騎手でも、この中山記念の福永祐一の騎乗ぐらいはできるだろう。

    こんな騎乗で競馬を冒涜するなと、敢えて苦言を呈するのも、競馬におけるプロ論を書き続けてきた私の役目だろう・・・

    また、血圧が上がってきた。これから降圧剤を貰いに医者に行ってきます。

         
        ※皆さんに喜ばしいお知らせです。
    今後JRAのG1戦については、私と長い間に渡りコンビを組んできた「カメラマン石山勝敏」の写真が提供されることになりました。昨年からの懸案事項を実現していきます。石山カメラマンは、北海道ユルリ島、北アメリカ、ヨーロッパ、チベット等々の場所で「馬」を撮り続けてきたプロフェッショナルです。文章以上に、珠玉のサラブレッドの写真を楽しんでください。
    なおこの写真は、氏の好意での提供ですから、著作権を守って、扱いには十分に配慮をお願いします。

    私は、カテゴリー『競馬百景』をより精力的に書き続け、読み物と美しい写真がコラボレーションした作品が誕生することを目指していきます。ときにはタイムリーに写真と共に、馬券を超えたレース評も書き続ける所存です。
    今後ともよろしくお願いします。
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    category: 競馬

    thread: 演劇的競馬論  -  janre: 学問・文化・芸術

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    劇<ドラマ>の不在 

    syou6-cyuu1+08-09+013_convert_20111024181600.jpg

    最近、とても苛立つことがある。いろいろとある。

    分けても、映像で表現される<劇>のレヴェルの低さには、呆れるほどの不満を抱かざるを得ない。

    ほとんどの場合、<劇>ではなく漫画なのだ。かつては、漫画が<劇>の後追いをしていた時代もあったのだが、今や<劇>の創り手の才能は枯渇して、<劇>が漫画の後追いをしている。

    <劇>と一言で言っても、そこにはいろんな手法があるのだが、少なくとも名作を創り出した書き手の作品には、どうしたら心に何かを響かせられるかと、命を削る作業があったように思う。

    今は、陳腐だ。人と正対して、その心の底や、心理の屈折を描き出そうとはせず、場当たりな展開でキャラ設定に血道を上げるような作品(とも言えないようなもの)しか提供されてはいない。

    漫画というのは、ある種短編の集合体である。故にこそ、たとえご都合主義のストーリー構成であろうと、それを拘りなく肯定しながら、狙い通りの結論へと導く手法の表現である。漫画的(あるいは大胆な映像的)モンタージュが許されるなら、それは効果的である。

    引き換え<劇>というのは、前衛劇であろうとも、人の営みには動機が存在することを押さえて、動機がやがて膨らみきって行為となるプロセスを描出する手法であり、だからこそ心に響いて、深く重いものとなる。

    おそらく80’年代の中頃からだろうか?あの金属バットで家族を撲殺した事件を境にして、動機なき殺人などという文脈が生まれ始めたのは。

    言葉としては当時新鮮な感じがしたが、たとえそれがゲームのような事件であったとしても、私には動機が不在したとは考えられない。

    ゲームにも征服欲はついてまわるものだからだ。征服欲は十分に動機となるではないか?

    金・愛憎・欲望・願望・・・人の心に潜む動機など、人が生き物である以上、それほど多くはないのかも知れない・・・

    それにしても、昨今の<劇>は面白くない。心の風景に、同化も異化も巻き起こしてくれない。

    書き手の人生体験、心の襞が空虚でありすぎる・・・

    などと、たまには面倒なことを考えてもいるんです。刺激の足りない日常に、少しでも刺激を取り戻すために。

    これを読んでいて疲れたら、ゴメンナサイです。

    それでは、またお会いしましょう。

    category: 異化する風景

    thread: 異化する風景  -  janre: 学問・文化・芸術

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    若き日の最高傑作~朱泥常滑焼 初代雪堂 

    DSCN0415.jpg   DSCN0413.jpgDSCN0414.jpg

    久々に若き日の朱泥常滑焼陶工初代雪堂の、おそらくは最高傑作であろう茶注のセットを取り出してみました。

    よくご覧下さい。雲龍の図柄が、精緻に彫られています。もう今から60年前の作品ですが、朱泥そのものにそこはかとない時代感が漂い、なんとも言えぬ味わいを放っています。少しサイズを違えた2つの茶注には、雲が彫られた湯冷ましと湯飲みが揃って、おのおのを併せて夫婦のセットとなっています。

    若き情熱が、雪堂をしてこの作品に挑戦させたに違いありません。

    この切れ味が、3代常山との大きな違いでした。

    創り上げたときの若き雪堂の充実感が、鬼気が迫ってくるように伝わってきます。それが好いんです。

    歴史の時間の中に埋もれてしまったとは言え、世の中にはこんなアーティストが確かにいたことを知ると、人間の営みのすばらしさを改めて感じます。

    DSCN0420.jpg

    category: 常滑焼 朱泥

    thread: 異化する風景  -  janre: 学問・文化・芸術

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    わが宇宙、再び黎明の時を迎えるの巻 

    DSCN0411.jpg 「我が宇宙の黎明」

    わが宇宙に、1月末になって危機が訪れた。

    環境自然浄化が、ついに飽和状態となったのだ。手を加えない自然浄化は、およそ7ヶ月の寿命だった。

    しかも、あの増長と生殖を間断なく続ける小さな貝は、我が惑星に堂々と寄生して止まない。反省自省の概念すら持たない。調べたところによると、水の汚れが、寄生する特権者たる彼らにとっては逆に好都合らしい。そう言えば、水清くして何とかいう言葉もある。

    どうやら決断のときが来たのだ。

    雪が舞い散る寒い朝、そう雪で何もできないから、創造主は、それでなくても寒さで凍える手を水につけ、宇宙の統合の作業に入った。

    当初は、かつて使っていたランチュウ用の水槽を取り出して、5つの惑星をひとつにまとめようとしたが、何と真冬だというのに、3つの惑星に善良なミナミヌマエビの2mmほどの子供たちが、しっかりと息づいていたのだ。

    これは、いい加減な統合はできないし、網で掬おうにも、小さすぎるし、動きが俊敏で無理だった。

    創造主は、寒さに震えながら、どうしても無理な2つの惑星は、掬えるものは掬って、後は水を交換するだけでまだ生かしておくことに決めざるを得なかった。

    あの小憎らしい小さな増長の生殖盛んな貝は、ほぼ壊滅したが、それでもまだ日を追って惑星の表面にへばりついてくる。寄生する奴らの、既得権益を手放さないいじましい覚悟だけは判ったが、もう創造主とは、決定的な一触即発の対立関係に陥ったのだ。次は、全面戦争しかないが、狭い惑星の中で善良な者たちに危害を及ぼさず、処理する戦略は、まだ見つかってはいない。

    3つに統合された宇宙は、水槽内が落ち着くと、また平穏に戻った。

    しかし、この創造主は、その日の寒さで、風邪を引き、結局医者に行く羽目になり、1週間という宇宙時間の間、ひたすら寝込まなければならなかった・・・

    DSCN0412.jpg

    category: メダカ・ミジンコ・ミナミヌマエビ・マツモの宇宙

    thread: 宇宙創造  -  janre: 学問・文化・芸術

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