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    Tsuruki Jun<鶴木遵>の原風景 《絶対零度》

    鶴木遵の本、新しい挑戦、趣味である競馬、将棋の駒、男の手料理、めだかやミジンコ飼育、犬猫のよもやま話、など四季折々に感じたことを発信していきます。

    常滑焼朱泥~若き初代雪堂写真集 vol.9 

    昨日から今朝にかけて、山は気温が下がり、寒くて何もできずにいました。

    今朝になって、ようやく太陽が顔を出すと、少しづつ気温が上がり始めました。

    まだ寒いのですが、太陽も、だんだんと春の装いを強めるかのように、勢いが増しているような実感があります。日が昇ると、安心できるほどに部屋が温まってくるのが判ります。まあ、これで夏の猛暑となれば今の感謝の気持ちも忘れてしまうんでしょうが・・・。

    で、また久し振りに、若き初代雪堂の作品を取り出してみました。

    さすがにもう残り少なくなっていますが。

    DSCN0827.jpg  最初は茶注。その昔に使い込んでいて、そのまま仕舞ってありましたので、多少の汚れはご勘弁を。つくづく手に取ってみると、微妙なフォルムの流れに味わいがあります。手に馴染むのでしょう。後できれいにしておかねばいけませんね。ほったらかしじゃ、茶注が泣くというものです。

    DSCN0825.jpg    DSCN0826.jpg  竹をイメージした朱泥花瓶が出てきました。初代雪堂は竹が好きだったのでしょうか?それとも竹が当時、流行りだったのでしょうか?

    DSCN0835.jpg   DSCN0834.jpg   DSCN0832.jpg   DSCN0833.jpg
    菓子器が2点出てきました。シャープな円形の菓子器と、桶をイメージした菓子器です。ここにも初代雪堂の技量が浮かび上がってきます。見ていて飽きないのです。





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    category: 常滑焼 朱泥

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    常滑焼朱泥~若き初代雪堂写真集vol.8 

    昨年末に連絡を受けて以来、ちょっと気懸かりだったのです。

    24歳の新鋭の陶工伊藤雅風が、どんな作品を創っているのかと。それを知れば、今も私の手元にある若き初代雪堂の作品群の、本当の価値も判明するのではないかと。

    勿論、雅風は現代の若者である。その感性は、半世紀以上前の若者とは異なっているに違いないと一般的に思われてしまうことは、理解できる。

    ただ、こと作品に関する限り、その時間や時代の壁は、理想に燃えているならば、どこかに共通項があって、それほど多くはないのではないかと思えたのである。

    雅風を検索して、作品を探し出してみた。

    2011_12_16-16.jpg   tk-g-2_601.jpg(勝手にUPさせて頂きます。ご了承ください)

    確かに今風であるが、そこに何かを求めようとする意思は感じられた。その精神が、さらにこれから、どう熟成していくか、楽しみを抱かせるものはあった。

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    新春事始②~常滑焼朱泥・若き初代雪堂写真集vol.7 

    また朱泥常滑焼を取り出してみました。心を鎮め、1年の息災を祈ろうかと思って。

    まずは小振りな茶注2種。左は古くて新しいフォルムが光ります。眺めているだけで和みます。
    右の茶注は、弾けんばかりの膨らみあるフォルムが特徴的です。

    DSCN0777.jpg   DSCN0778.jpg

    こんなものもありました。おそらく朱泥の茶托でしょう。或いは急須を置く台かも。

    DSCN0779.jpg
     
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    常滑焼朱泥~若き初代雪堂写真集vol.6 

    煎茶を入れて飲む。

    赤くなってゆっくりと燃える炭。手を触れると周りが熱くなった火鉢。その上には、シューッと音を立てて小さな機関車のように白い蒸気を上げる鉄瓶。

    鉄瓶の湯を、湯冷ましに溜めて、しばし待つ。忙しい日常の時間とは違う悠久の宇宙的時間に身を任す。じれったくなる気持ちをグッと抑えて。まるで修行をしているように。

    湯冷ましの湯が適温になった頃を見定めて、急須に入れる。またしばし待つ。

    段々と茶葉が急須の中で広がって、やがて飲み頃を迎える。

    そこで湯飲みに注ぎ、おもむろに味わう。

    口の中に、煎茶の渋みと共に甘味が広がり、鼻には煎茶の香りが抜けてくる・・・。

    いい作品の急須は、注ぎ口から一滴の茶をも垂らすことはない。湯飲みに注いだ後は、スパッと切れ味を見せる。朱泥の鉄分が茶に溶け出すのか、鉄瓶の鉄分なのか、正確には判らないが、こんな急須で茶を入れると、安価な茶でも尖りが消え失せて、煎茶の甘味が増すのである。

    子供の頃から、三河の西尾茶を味わってきた。亡父は、その茎茶を愛していた。宇治や静岡、狭山など知られた茶処はあるが、実は西尾茶こそ知る人ぞ知る茶の名産地である。西尾から碧南、そして衣浦大橋を渡ると半田を経て常滑に着く。常滑は、茶処を抱えてもいたのである。

    今朝は、下段の茶注を久しぶりに使ってみた。今でも通用するデザインの初代雪堂の作である。やはり茶を注いだ後の切れ味はすばらしく、一滴の茶をも垂らすことはなかった。

    DSCN0769.jpg   

    DSCN0767.jpg   DSCN0768.jpg

    小振りな湯飲みが出てきた。そして平たいフォルムの茶注も。こんな急須には、玉露のような高級煎茶が似つかわしいのだろう。

    DSCN0763.jpg   DSCN0764.jpg

    もうまもなくお正月。ならばこんなおめでたい湯飲みも準備しておこうか。

    DSCN0765.jpg

    オヤッ!朱泥の抹茶碗も出てきた。これも雪堂の作だ。確か3代常山のものもあったような気がするが、どこにしまったのか思い出せない。改めて並べてみたら、同時代に生きた二人の個性の違いは、やはりそうかと納得できたのに。作品というのは、創り手の生き方、生き様の映し鏡なのだ。それは、見せ掛けのプライドも、若さ故の増長や傲慢や不安をも、また老いて尚苦悩する心までも、はっきりと映し出す。だから怖い・・・。

    DSCN0770.jpg

    ※この稿、まだ続きます。

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    朱泥常滑焼~若き初代雪堂写真集vol.5 

    朱泥常滑焼の未来を担おうとする24歳の若き陶芸家伊藤雅風。3代常山の孫弟子である。

    その彼から、私のブログにコメントを貰った。

    伊藤雅風は、今までもそしてこれからも、朱泥本来の道を目指すべく、水簸という手法(田土と鉄分の多く含んだ山土をカメの中に入れて水を足し、攪拌と沈殿を繰り返して朱泥焼原料を作る伝統的な手法のこと)を取り入れて作品を創ることを目指している本格派の陶工だ。こと土作りに楽する同業他者の現代的な方法と一線を画して、手間隙を惜しまぬ意識は高い。

    VOL.4で、私は、常滑焼朱泥は枯渇したと大胆に書いたのだが、今も努力して土作りに励む彼からすると、その言葉は、承服しがたいものだったろう。

    言葉が足らなかったなと思った私は、vol.4のコメントのやり取り通り、かつてのような良質の土がなくなってしまった現在と、書き加えた。

    しかし、本物の朱泥土作りにこだわりを持つ陶工が確かにいると知れただけでも、収穫は大きかった。

    彼に刺激を受けたので、今朝、久々に朱泥常滑焼の写真を撮った。

    若き雪堂作品vol.5である・・・。


    かねてのお約束通り、まずは朱泥火鉢。灰を入れると30Kg近い重さがあり、割れるといけないのでずっとしまってあった。それこそ、これだけの良質な土をこれだけの量、用意できた時代に生きたことは、雪堂にとっては、幸福だった筈である。   DSCN0761.jpg   DSCN0762.jpg  
    ずっとしまってあったので、白っぽく見えるが、ちゃんと拭取ればきちんとした朱泥色である。十二支が彫って描かれているから、縁起物でもある。大きさも最も膨らんだ部分で直径60cmほどあり、彫りも素朴ではあるが味わい深い絵となっている。おそらくこの良質の土を使った火鉢は、今ではもうできないと思うが、ひょっとしたら、近い将来、土を知る雅風が挑戦してくれるかも知れない。

    いくつか取り出していたら、3代常山の菓子器が混じっていた。

    DSCN0771.jpg

    これを雪堂が創ると、こうなる。

    DSCN0773.jpg  DSCN0772.jpg

    やはり3代常山はまろやかさに味があり、雪堂はどこかシャープさを放っている。

    と、こんなものも出てきた。

    DSCN0774.jpg

    雪堂の灰皿。さて、これからこれを使って、ゆっくりとお茶を飲みながら一服するとしようか・・・。

    *この稿、まだまだ続きます。


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